実はフランスって変でちょっとおかしな法律が意外と多いってご存じでしたか?
今回は何これレベルのフランスのおもしろ法律を一挙ご紹介します。
ちなみに既に合法になりましたが、フランスではデスクでランチが違法だったなんて過去もあるので、よけければこちらの記事もご覧ください。
学校でのケチャップ提供禁止
健康的な食事を促進するために、そして伝統的な料理を保護するために、フランス政府は全国の学校や大学のカフェテリアがケチャップを提供することを2011年から禁止しています。
確かにフランス料理でケチャップを使用することは少ないのですが、ケチャップを禁止することにより健康的な食事摂取が促進されるかは謎なところです。
西フランスにあるブリオレでは蚊は侵入禁止!?
フランス西部にあるブリオレ(Briollay)という小さな町では、夏に川が氾濫した時に蚊が大量発生し、地元の人々からの多くの苦情を受け、「実際には何もできないことを地元の人々に理解させるユーモアな方法」として、市長が蚊の侵入を禁止する法令を2018年に発表しました。
そんな理由でこんな法令が公式発表されることに驚きを隠せません。
従業員に勤務時間外にメールすることは禁止
これは変というより日本も是非取り入れてほしい規則
ワークライフバランスをとても重要視するフランスでは2016年に「つながらない権利」規則を発足。
従業員が50人以上の会社の場合、通常の勤務時間後に従業員にメールを送信することはできなくなりました。
デジタル機器が発達しいつでも連絡がとれる様になって便利になった反面、勤務時間外でも仕事から離れることがますます困難になっている状況を鑑みてこの規則ができました。
私の場合、会社のスマホがあるので業務時間外でも急ぎのメールが来ていないかチラチラ確認してしまう性格なので、この規則は非常に良いと思いました。
参考:GOOD
パリのパン屋さんは好きな時に休めない
フランス人にとって人生で中でとても重要なバカンス
夏は多くのフランス人がバカンスで旅行に出かけるのでいつも多くの人で賑わうパリも閑散としています。
じゃあ、夏にパリに行っても美味しいバゲットを食べられないのかと心配になった方、ご安心を。
パリのパン屋さんは2つのグループに分けられ、法律によって7月または8月に交互に営業することが決められており、毎年それを切り替えます。
現在の法律は、1789年に店を開けなかった事を理由に暴徒がパン屋を絞首刑にしたことをきっかけに少しづつ形を変え、現在の法律が出来上がった様です。
今ではバカンスに行かないパリ市民や観光客にとってとてもありがたい法律ですよね。
参考:France24
14才以上はディズニーランドパリでのコスチュームの着用が禁止
実は入場者が14歳以上の場合、パリだけでなく全てのディズニーパークで仮装が禁止されているってご存じでしたか?
ディズニーパークの公式ルールブックによると、衣装は2つの非常に重要な理由で禁止されています。
1つは安全上の理由から、2つめの理由はゲストが実際のスタッフと超リアルなキャラクターコスチュームを着た他のゲストを混同しないようにするためです。
確かによく考えるとディズニーランドを楽しんでいる方はミッキーの耳をつけたりしているだけで超リアルな仮装をしている人は見かけない様な。
特別イベントの時は特別ルールが設定されることもある様です。
参考:Disneyland Paris、東京ディズニーリゾート
トイレットペーパーを小切手代わりに使用することが可能
1935年10月30日の金融および金融法の第L131-2条の法律に基づき、フランスの銀行口座を持つ個人は、銀行手続きに耐えるのに十分な耐久性のある紙切れに公式小切手を書くことが出来るとの事。
驚くべきことにこの媒体にはトイレットペーパー、カフェの領収書、劣化した食品カートンも含まれます。
フランスのほとんどの銀行は、この様な媒体を正式な小切手帳として使用することを反対しているそうです。
そら、そうですよね。。。
イギリスのケースですが、サフォーク州ロングメルフォードのリチャード氏は駐車違反の罰金30ポンドを払う為にトイレットペーパーに小切手を書いたところ、警察は現金化に費用がかかるとリチャード氏に更に15ポンドを科しました。
この15ポンドを取り戻すためにリチャード氏はこの案件を法廷に持ち込んだところ、裁判官は妥協案を提示する代わりに15ポンドは免除されたとか。
ほんとにトイレットペーパーが小切手になるか試してみたいけど、拒否される可能性大なので勇気がいる方法ですよね。
日曜日に騒ぐことは禁止
DIY好きなフランス人
休みの日曜日だからこそ家のリフォームや庭の手入れをしたいと思いますよね。
しかし日曜日はゆっくり過ごしたいと思うフランス人も勿論いる訳で騒音トラブルがよく勃発
そこで全国騒音評議会は日曜日に騒々しい電気機器、壁の破壊、重い物や家具の移動、パイプへの接触などを必要とする作業を禁止しています。
ちなみに軽作業なら10:00~12:00までの間は大丈夫だそうです。
参考:SeLoger
死んだ人と結婚できる
フランスでは民法第171条で死んだ人と結婚できる、いわゆる「冥婚」が認められています。
この法律は、1959年にマルパッセダムが決壊し、約423人が死亡した事をきっかけに現在の形に制定されました。
第一次世界大戦中および戦後、父親が戦争で亡くなった子供たちの正当性を保証したい女性が冥婚がすることは一般的だった様です。
冥婚をするには様々な条件があるのですが、現在も年間数十件の申請がある様です。
参考:the local fr
音楽ラジオ局は一定数のフランス語の曲を再生する必要がある
1994年のツーボン法によりラジオ局はフランス語の音楽を少なくとも35~40%が義務化されている様です。
英語の歌の侵入を阻止し、国内の音楽産業を守るために制定された法ですが、多様化する音楽シーンについていけていないとラジオ局はこの法に反発している様です。
参考:Learn French with a native speaker
家で裸になることは禁止?
法律(刑法第222-32条)によれば、近隣の人に見られる様な場所で裸でいる場合、最大1年間の懲役と15,000ユーロの罰金が科せられる可能性がある様です。
しかもルームメイトにいる場合は、ルームメイトに迷惑をかけるかどうかを確認する許可を求める必要があります。
そしてルームメイトは苦情を申し立てる権利を持っているので注意が必要。
特定のアルコールは職場で飲むことが認められている
労働法の第R4228-20条では、ワイン、ビール、サイダー、ペリー以外のアルコール飲料は職場で許可されていません。
言い換えればワイン、ビール、サイダー、ペリーは職場で職場で飲むのはOKということ。
そして面白いことに労働法では量の制限を規定していません。
しかし労働法の条項R4228-21では、酩酊状態の人々が職場に出入りすることを許可することは禁じられているため、職場での飲酒は常識の範囲内で、という事の様です。
ランチにワインを飲むことが一般なフランスらしい法律らしいですよね。
参考:GENERAL
空飛ぶ円盤や葉巻型のUFOの飛行、着陸、離陸は禁止
フランス南部、アヴィニヨン地方にあるシャトーヌフ デュ パプ(Châteauneuf du pape)という小さな町では、UFOに関する法令があります。
法令には「国籍を問わず、空飛ぶ円盤や葉巻型のUFOの飛行、着陸、離陸は禁止。着陸した「UFO」や「宇宙円盤」は、直ちに駐車違反の車両置き場に移動。」と規定され、UFOがまるで違反駐車の車扱い。
この法令は1954年に葉巻型の宇宙船から2人の宇宙人が出てきたという目撃情報が多発し、この騒動を受け制定されました。
そして2016年に当時の市長はこの反UFO法令の廃止を拒否したとのこと。
そのため、このヘンテコは法令は現在も施行されているのです。
参考:ULYCES
グランビルでは象の水泳は禁止
2009年に当時のフランス北西部にあるグランビル(Granville)の市長はビーチで象が泳ぐことを禁止にしたそうです。
理由は当時2つのサーカス団がこの地域に定住し、象をビーチで水浴びさせてところ、象の糞などで水質が汚染されたことがきっかけとのこと。
サーカス団員は「海は何年にも渡り油流出等により海洋汚染があるのに、私達と動物は数回の糞でビーチから追放された」と憤慨したそうな。
参考:LeParisien
ポケモンの出現を禁止
2016年に人口800人のブレッソル(Bressolles)村の市長はポケモンが村の領内に出現することに断固反対し、ポケモンの領地への侵入を禁止する法令が決議されました。
市長はこの法令を制定した理由を「秩序と公共の平和のため」、また「歩行者や車の運転手が自分の携帯電話を見ていることに注意を払わない危険性によるため」と述べています。
NianticとPokemonCompanyがこの法令を加味して、ポケモンの出現率を変更したはどうかはわかりません。
勇気のある方は是非ブレッソルでポケモンGOでポケモンゲットをしてみては如何でしょうか。
参考:TFIINFO
変な法律あるあるだけど実は都市伝説だったもの
駅のホームでのキス禁止
フランスの変な法律で検索すると高確率でヒットするのが「駅でのチュー禁止」
しかしフランス国鉄(SNCF)はキスを禁止する法律は実はないとツイートしました。
まとめ
フランスの変な法律を検索すると都市伝説的なものも含め、とても沢山ヒットしてこの記事に書ききれないくらいでした。
日本人からしたら「何故こんな法令を制定しちゃったの?!」と思う方が沢山ありますが、中にはユーモアたっぷりの法令もあって、ユーモアを大切にするフランスらしいですよね。
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