フランスでは「デスクでランチが違法」だったって知ってた?

フランス人の生態
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2021年2月15日に新労働法が発効され、フランスで「デスクでランチが合法になった」というニュースが飛び込んてきました。

私はこのニュースを知った時、そもそも「デスクでランチが違法」だったの!?という事に衝撃を受けました。

フランスの労働法にきちんと明記されている

New York Timesによると、この法令はフランスの労働法3324ページにあるR. 4228-19条に明記されており、従業員が自分のデスクで朝食をとることを許可している会社は、労働法を施行する検査官によって発見された場合、罰金の対象でした。

またランチデスクをした従業員は懲戒処分のリスクもありました。

そもそも何故違法だった?

もともとは、過酷な労働環境で企業から搾取されている労働者の権利を守るために20世紀に制定されました。

労働環境が昔と改善された現在でも、この法は単に食事を楽しみましょうという目的に留まらず、その根幹には、上司は部下を酷使してはならず、昼食時には休憩を取らせて、オフィスを出ることを奨励すべきという考え方があります。

フランス人のとってのランチ

フランス人にとって食事は単なる栄養摂取の時間だけではなく、大切なコミュニケーションの時間でもあります。

そのため、多くのフランス人は同僚とランチを共にします。

一人で食べたい時はリフレッシュをかねてデスクではなく、公園で食べたり別の場所に移動します。

フランス人の中には、この法律の存在を知らなかった人もいましたが、その様な法律に関係なく、ランチをデスクで食べながら仕事をしたりする人はもともと少なかった様です。

「デスクでランチが合法」になった背景は新型ウイルス

しかし新型ウィルスでロックダウンになった時期、多くのカフェやレストランが閉鎖されました。

食事をする場所を失ったフランス人はテイクアウトや持ってきたランチをデスクで食べる機会が増え、この法が実情と合わなくなり、法律が改正されたのです。

今後は?

日本でも大きくワークスタイルやライフスタイルが変わったのと同様にフランスも新型ウィルスの影響を受け、ワークスタイルも変化していっています。

この法令は現段階ではあくまで「一時的な解禁」とされており、コロナ終息後、再び禁止となるかはその時の状況によるのではないでしょうか。

「ランチデスク」が身近な日本人にとって、この法律はびっくりですよね。

この法からもフランス人にとっていかに「食事」が大事な時間かという事を知ることができます。

フランス人の食事についての考え方をより知りたい方はこちらも参照ください。

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