日本語に「もったいない」という言葉がある様に日本人はものをちゃんと使わないと「もったいない」と感じますよね。
現在は使い捨て、ファストファッション、100均一など時代の変化と共に日本人の感覚も変わってきましたが、農家さんが長い時間をかけて作った米なので一粒残さず食べなさいとか、私は言われて育ちましたし、遡れば江戸時代は捨てるものがないくらい物はリサイクルされていました。
ですが実はフランス人のほうがもったいない意識が高いのではないかと私は思うんです。
もったいないはフランス語で何と言う?
C’est du gâchis もったいないという時全般に使えます。
Ça fait de la peine こちらはもったいなくて悲しい、という時に使います。例えばまだ食べたいけどお腹がいっぱいで食べれないからご飯を捨てないといけない。もったいなくて悲しい。という様なニュアンスです。
次に私がフランス人は「もったいない」意識が高いと思うポイントを列挙してみました。
ソースはパンにつけてきれいに食べる
日本人は食材からこぼれたソースはそのままの場合が多いですよね。
フランス人はお皿に残ったソースはパンにつけて食べます。
なんならお肉から溢れだした肉汁が最高のソースと言って、その肉汁もきれいに食べます。
夫が食べた皿は「えっこの皿何かのってました?」というくらいきれいな時があります。
パンツや靴下は穴が開くまで履き続ける
一部の人に限った話ですが、夫はパンツや靴下は穴が開くまで履き続けます。
何なら穴が開いても履き続きます。
靴下の穴や下着の穴は理解できるのですが、お尻部分にでっかい穴が開いているジーンズを履いていた時はさすがに「捨てていい?」と聞きました。
「もったいない」精神が染みついている夫の答えは大体2択。
「まだ着れる」か「捨ててもいいけど生地がきれいな部分は残しといて。今度あて布として使うから」
さすがです。
着れなくなった服は誰かにあげる
日本人も着れなくなった服をリサイクルショップに出したり誰かにあげたりしますが、フランス人も着れなくなった服を誰かにあげます。
私の周りはリサイクルショップ等店で売ったりするより、誰かにあげることを好む方が多いので、自分が着ていた人を身近な人にあげて役立ててほしいという気持ちが強い気がします。
壊れたらまず自分たちで修理してみる
壊れたパソコン、ちぎれたコード、足の折れた椅子など、私はすぐ新しいものを買おうと思ってしまいますが、フランス人はまず修理してみて使えそうなら使い続けます。
夫は修理がとても得意なので、修理が無理そうなものも何とかして修理して使います。
もったいない精神の代表料理:フレンチトースト
フランスのもったいない文化から生まれた料理と言えば、日本でも人気のフレンチトースト
フレンチトーストはフランス語でPain perdu(失われたパン)という意味で、元々は数日経った硬くなったパンを捨てるのがもったいないので牛乳と卵につけて焼いたのが始まりです。
フランスのバケットは、一日経っただけでカッチカチになるんですよね。
出来立ての美味しいバケットを食べたいフランス人は、余った硬いパンをためて週末などにフレンチトーストで食べます。
日本と違って湿度が低いフランスはバケットをしばらく放置してもカビが生えません。
日本で言えば、余った冷ご飯で炒飯の感覚に似ているかもしれませんね。
まとめ
上記全てがフランス人に当てはまる訳ではありませんが、フランス人はものを大切に長く使う人が多いと思います。
物を大切にし、古い物を慈しむフランスの文化は素敵ですよね。
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