息子が生後半年からトリリンガル育児(日本語・フランス語・英語)を始めたステルラです。
フランス語絵本も読み聞かせたいけど、日本だとなかなかフランス語の絵本は入手しずらいですよね。
今回はAmazonで入手できて、なおかつフランス語レベルが「This is a pen」レベルの私でも頑張れば読むことができ、赤ちゃんの興味をそそる内容が充実したフランス語の絵本を紹介します。
赤ちゃんの脳は生身の人間が話す言葉に反応する
パトリシア・クール(Patricia Kuhl)博士の研究によるとアメリカの赤ちゃんに中国語のネイティブスピーカーの中国語レッスンを定期的に受けさせた場合、3か月後には中国語特有の発音を聞き取れる様になっていました。
同様にアメリカの赤ちゃんに中国語のネイティブスピーカーの中国語レッスンをTVを通して受けさせた場合、中国語の発音は聞き取れる様になりませんでした。
この研究から、TVやAuidoを通して語学を学ばせるより生身の人間が話しける方が赤ちゃんの語学学習に役立つことがわかりました。
フランス語は日本人にとって馴染みのない独特の発音が多く、絵本でさえ読み聞かせが難しいかもしれません。
しかし発音が正しくなくても生身の人間が話しけることより赤ちゃんの脳が刺激されますので、自動音声読み聞かせを上手く活用しつつも、時間があるときに読み聞かせにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
紙媒体と電子媒体はどちらがいいのか。
結果から言うとそれぞれの良さがあることがわかっています。
「紙絵本との比較によるデジタル絵本の読み聞かせの特徴の分析」の研究では、紙絵本とデジタル絵本では、それぞれ異なる対話が生まれていることが分かりました。
紙絵本の場合、パラパラ読み、重さや手触り、紙の匂い、ページをめくるときの音、装丁などによって、視覚的、触覚的、嗅覚的、聴覚的など五感を刺激するため、それらの情報とともに無意識のうちに内容を記憶するとも言われるので「デジタル vs アナログ」の二項対立で考えるのではなく、子供の性格や年齢、家庭環境やこどもの成長にあわせて、それぞれを上手く使い分けてあげればいいのではないかと思います。
次におすすめのフランス語の絵本を紹介します。
Je suis petite, moi ? わたしは、ちいさいの?
小さいタミアだけど、聞く相手によって彼女を表現する言葉は変わる。
「小さい」という概念はある一部から見た彼女の見方であって、彼女は本当は何でもなれる。
シンプルだけど、大人も考えさせられる深いストーリー展開です。
そして、日本語とフランス語が並記されているため、日本語で意味や表現を確認しながらフランス語で読み聞かせることができます。
文章も見開きで2フレーズくらいなので、フランス語初心者の方も練習すれば読める内容です。
更に英語とフランス語並記バージョンの絵本もあるので、トリリンガル教育をされている方はこちらのバージョンもおすすめします。
Tous les bisous
タイトルは「すべてに(挨拶の)キス」
bisous(ビズ)は、フランス語で挨拶の時に軽くするキスのことです。
この絵本では羽の生えた主人公が色んな色んな人や動物、ものに挨拶のキスをします。
絵も可愛く単語もシンプルで読みやすいです。
またどのページでどんな人やものと挨拶のキスをするか一目でわかる様な絵本の作り方になっています。
日本では馴染みのない挨拶のキスをこの本では学ぶことができます。
発音を確認したい方はyoutubeで読み聞かせの音声を確認することもできます。
Ou je l’ai mis ?
タイトルは「どこに置いたの?」
最後にはずっと探していた愛しのわが子を見つけるという心温まる絵本です。
探している途中で汚れたパンツがでてくるというクスっとするエピソードもあり、飽きずに読むことができます。
発音を確認したい方はyoutubeで読み聞かせの音声を確認することもできます。
Il fait comment le cameleon ?
色んな動物がでてくるので、フランス語での動物の名称が学べます。
また動物の鳴き声もでてくるのですが、ライオンの「RAAAW」やクマの「GRRR」等フランス語特有の口の奥の喉に近いところで出す日本語にはない音を出す言葉があるので、その様な発音の練習もできる絵本です。
発音を確認したい方はyoutubeで読み聞かせの音声を確認することもできます。
La Chenille Qui Fait Des Trous
日本でも人気のキャラクター「はらぺこあおむし」のフランス語版です。
紙媒体の絵本では、はらぺこあおむしが食べた食べ物に穴が開いているしかけ絵本になっています。
カラフルな色彩に目を奪われ、「このあと、あおむしはどうなっちゃうんだろう」と興味をひかれるストーリー展開なので、飽きずに最後まで読みかせができる絵本です。
実は作者エリックカールは、子どもの頃第二次世界対戦に巻き込まれ、爆撃機から目立たなくするため家や服などの色彩が街から消え灰色の世界で生活していたそうです。
そんな時、美術の先生がこっそり見せてくれたのが色鮮やかな絵画。
それは色のない世界に住んでいた作者に影響を与え、色が自由と平和のシンボルとして心に穏やかさを与えてくれると思い、色鮮やかな絵を描くようになったそうです。
Bonsoir Lune
日本語タイトルは、「おやすみなさいおつきさま」
1つ1つ家にあるものに”Bonsoir Lune”と言う絵本で、ゆっくり読んであげると子供が眠くなる様な内容です。
綺麗な絵柄で、ピーターラビットの絵柄に近いと思います。
寝る直前の絵本としてぴったりな一冊です。
まとめ
0歳だと赤ちゃんの反応も薄く、絵本自体に興味をまだ持ってくれないかもしれませんが、赤ちゃんはちゃんと聞いています。
そして読み聞かせることによって、大人もフランス語の発声練習や単語や文法を覚えることができるので、良いことづくめです。
ぜひお子さんと楽しいフランス語ライフを楽しんでください。
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