日本ではフランス料理と言ったら高級フレンチコースが多いので、そういうイメージを持っている人が多いかもしれませんが、日常的に食べるのはシンプルな料理のほうが多いフランス。
今回は、冠婚葬祭、精力つけたい時などマニアックな場面も含め、「日本ではこんな時はこれ食べるけど、フランスは?」をシーンごとに食べられている料理を紹介します。
パート1は日常生活の「こんな時何食べる?何飲んでる?」を紹介
この記事はざっくりと「フランス人は~」とまとめていますが、フランスは移民等様々なバックグラウンドの人が多く住んでおり、それにより日常的に食べる料理も異なります。
そのため、ご紹介する料理はあくまでもフランスをざっくり知るための手がかりとして、捉えて頂ければと思います。
平日の朝食
フランスの定番はクロワッサンやパン・オ・ショコラ(チョコレートクロワッサン)等の甘いパン。
その他、バゲットにバターや美味しいジャムをたっぷりと塗って、ホットチョコレートに浸して食べたりもします。
飲み物はコーヒーやカフェオレが一般的。
ジャムはジャムの妖精 クリスティーヌ・フェルベールのコンフィチュールが個人的におすすめ。
クリスティーヌ・フェルベール氏のオリジナルのコンフィチュールは日本ではなかなか手にはいりませんが、クリスティーヌ・フェルベール氏がピエール・エルメ氏の為に作ったコンフィチュールは日本でも手に入ります。
二人はどちらもアルザス出身で元々交流があり、コラボが実現したんだとか。
ピエール・エルメのコンフィチュールもフランスのクリスティーヌ・フェルベール氏の工場で作られ、日本に輸入されています。
仕事中の昼食
社員食堂
大きな企業であれば、日本のように社員食堂があります。
企業の食堂は、お値段も低価格で前菜、メインディッシュ、デザートがついて、7ユーロ(2021年現在約920円)ぐらいで食べることができるそうです。
チケレストランで外食
チケ・レストランとは、食券のようなもの。
フランスでは会社に食堂がない場合は、チケ・レストランが会社から配布され、レストランやスーパー、パン屋などで利用することができます。
会社にもよりますが、8ユーロから10ユーロ(2021年現在約1050円〜1315円)のチケ・レストランが毎月出勤の日数分配布されます。
企業が全額負担することもありますが、基本的には企業と従業員が半々で負担します。
フランスで外食は高く、パリでランチを食べると15ユーロ(2021年現在1630円)、その他の都市で12ユーロ(2021年現在1300円)、マクドナルドのセットメニューでも8ユーロ(2021年現在1050円)くらいするので、こういう食事補助があるのは羨ましいですよね。
お弁当
近年はお弁当持参の人も増えてきた様です。
ただ日本の様なお弁当というより、バゲットにハムとチーズ、サラダを挟んだ簡単なサンドイッチとフルーツや、昨晩の残りを詰めたランチボックスを職場に持っていくという人が多いようです。
平日の夕食
フランスの夕食時間は日本に比べると遅く、夜7~7:30時を過ぎてからが一般的。
一般的な家庭では平日の夕食は簡単に済ますことが多く、キッシュやグリーンサラダ、スープ、バゲット、鶏や豚肉などのオーブン料理、ポテト、パスタなどワンプレートでたんぱく質と野菜を少しずつといったメニューが一般的です。
また料理はシンプルでもバゲット、メイン後のチーズ、デザートは用意する人もいます。
休日の朝食
休日は平日より時間があるので、いつもより贅沢。
朝から近所のパン屋さんへ焼き立てのパンを買いに出かけたります。
街中至るところにパン屋さんがあり、朝早くから開いている為、お気に入りのパンを買って、平日より量が多めの朝食を家族そろって時間をかけて食べます。
休日の昼飯
土曜日
平日より少し豪華な内容で生野菜やスープなどの前菜、魚や野菜などのメイン、チーズとデザートを食べます。
日曜日
日曜日の昼は近くにいる家族を呼んでご飯を食べる事が多いです。
アペロ(おつまみを食べながら食前酒を飲む時間)からデザートとコーヒーまで、1~2時間かけてのんびり食事します。
時間ある場合は、ローストビーフ等の時間がかかる料理をメインに用意したります。
デザートは招待された家族が買ってくる事が多いです。
休日の夕食
土曜の夜は少し豪華な料理を食べる事が多いですが、日曜日は次の日が仕事の為、シンプルな夕食をとる家庭も多いです。
魚屋さんで新鮮な魚やカキ、ムール貝などの買ってみたり、いつもより少し上等なお肉を買いに行くこともあります。
食後のデザート
家庭ではヨーグルトや果物など手軽なデザートが一般的で、何か甘いものを食べないと食事が終わった気がしないと感じるフランス人が多い様です。
幼稚園~高校の昼飯
家に帰る
日本にはない感覚ですが、ランチの時間になると家に帰って昼食を済まして、学校に戻る事も可能です。
親は、子供が家で食べるか学校の給食を食べるか選択をすることができます。
給食&学食
フランスは給食も前菜、メイン、デザートがちゃんとあります。
公立の場合、所得により給食費が異なりますが、例えばパリだと1食0.13ユーロ~7ユーロ(2021年現在約17円~約925円)と所得によってかなり値段に大きく差がでてきます。
お弁当
食堂で給食がとれるフランスでは、学校へお弁当を持参する機会はごく少ないです。
遠足など限られた機会にだけお弁当が必要ですが、バゲットにハムを挟んだサンドイッチなどごく簡単なものが多いです。
何にも作りたくない時
ピザのテイクアウトや簡単パスタ、冷凍食品などを活用。
パスタもソースが作るのがめんどくさい時は、ちょっと質の良いオリーブオイルをかけて完成。
これが意外に美味しいんです。
添加物はとりたくないという人が多いのので、とっても簡単な即席ラーメンを食べる人はあまりいない様です。
料理を作らない人は
「何にも作りたくない時」と似ていますが、冷凍食品やテイクアウト、外食で済ます人が多いです。
フランスは外食が高いので、料理を作らない人も家で食べる傾向があります。
日本は、少し前のイメージだと冷凍食品は添加物が多い等良くないイメージ(今はどんどんイメージが変わっています)がありましたが、フランスは冷凍食品にその様なイメージはなく、品ぞろえも豊富なので、調理済の冷凍食品を結構活用します。
日本で料理を作らない人のお助けマンとして大活躍の即席ラーメンは、やはりこの場合でも食べる人は多くない様です。
離乳食
日本だと10倍粥など米から離乳食をスタートすることが多いですが、フランスは炭水化物を先に与えるとその味を覚えて野菜を食べなくなるという考えがあるため、最初は消化の良い野菜のピュレから始める事が多いです。
その後に果物、肉、魚等を食べさせるため、炭水化物を食べさせるのは日本と違って少し後。
日本の様に出汁で味付けはせず、食べ物本来の味を味わってほしいという理由から、味付けなしの離乳食が多いです。
離乳食後半になってくると、少量のオリーブオイルやスパイスで味付けをしたりしますが、これはフランスっぽいですね。
また日本は段階的に離乳食の硬さを変えていきますが、フランスはずっとピュレ状を与える事が多いです。
まとめ
美食大国のイメージがあるフランスですが、忙しい平日や疲れた時はシンプルな料理で済ますことが多いです。
また日本でお弁当を持っていく場合、彩りや豪華さ、見た目を気にしがちですが、他人は他人という考えで、他人の目をさほど気にしないフランスは、お弁当もシンプルなものが多いです。
その代わり、時間がある週末などは少し豪華な食を楽しむというメリハリがある生活をしている事がわかりますね。
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