実は日本男性の方がフランス男性より育児に時間を使ってる?日本は家事育児で女性に負担がかかりがちな理由とフランス女性が行っている時短や上手い手抜き方法

フランス人の生態
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フランス人男性と結婚していると言うと、女性陣からは「家事や育児を沢山してくれるんだよね?いいな~」と言われる事がよくあります。

確かに夫は家事・育児に積極的に参加しようという姿勢はありますが、比率で言うとやはり私の方が多いし、平等に同じ量をこなしているかと言えば実はそうでもありません。

今回はデータでフランスと日本の男女がどれくらい家事・育児に時間を費やしているか、そして日本の女性に家事・育児の負担が重くのしかかっている理由をご紹介したいと思います。

夫婦の家事・育児に割く時間の国際比率

男女共同参画白書 令和2年版参照

内閣府が発表した男女別で一日あたりに家事・育児に割り当てる時間の国際比較を見ると、日本人男性は49分、フランス人男性は40分を育児に割り当てている事がわかりました。

意外にも日本男性の方がわずかではありますがフランス男性より育児に時間を割く時間が長いことがわかりますよね。

男女共同参画白書 令和2年版参照

この表からも男性が育児に割く時間が年々長くなっている事が顕著ですね。

日本人男性の育児に対する関わり方もどんどん変わっているという事なのかもしれません。

イクメンという概念が存在しないフランス

育児に積極的に参加する日本男性の姿から生まれた言葉が今ではおなじみの「イクメン」。

育児に積極的な男性の話を聞くと「すごーい!イクメン!」などとつい言ってしまいますが、フランスにはイクメンという概念は存在しません。

そもそも「イクメン」は男性の育児参加が不自然だからこそ生まれた言葉なのですが、フランスでは男性も育児に参加するのは当たり前のため、育児に参加する男性を名称する様な言葉はありません。

育児に関わる時間はフランス人男性に比べ、日本人男性が多いのに女性につのる不公平感

いやいや、データでは日本男性の方が育児に費やす時間が若干多い、という声が聞こえてきそうですが、確かにフランス男性が皆育児に積極的かというとそうでもありません。

我が家も家事育児の量で言えば私の方が量をこなしていますし、周りの国際結婚のご家族も似た状況です。

ただ今のところ大きな不満がないのは、育児だけでなく家事も一通りこなしてくれますし、家事育児に完璧を求めてこないからだと思います。

一方、日本は6か国の中でも一番男女間での家事・育児の量に差があり、女性が一日に家事・育児に費やす時間が一番長いです

こんなに差がでる理由は男女ともに「完璧を求めがち」「細かい」などの国民性、男性の残業が多いなどが理由に挙げられます。

この男女間の費やす時間の差の大きさが女性に不公正感を募らせる原因となっているのでは、と思います。

オンオペ」などはまさにこんな男女の時間のかける量の差から生まれた言葉だと思います。

相手や環境をすぐに変えるのは難しい、じゃあ自分が手抜きしてみよう

日本男性の育児にかける時間が年々増えてきたとは言え、未だに比較した7か国で家事・育児の時間が一番短いのは日本男性であることも事実です。

ただ日本は残業が多く、実質的に男性が家事・育児に充てられる時間が少ないという側面もある為、相手や相手の環境を変えるには時間もかかるし、こちらも結構なストレスになります。

その方法も後々考える必要がありますが、まずは自分が手抜きを覚えることを考えてみてはいかがでしょうか。

フランス女性が行っている時短や上手な手抜き方法

朝は火を使わない

フランスの平日の朝は甘いパンやシリアルが一般的。

火は使いませんし、パンやシリアルであればある程度子供が大きくなれば、自分の分は自分で用意する様になるので朝の忙しい時間は助かります。

平日の夕食はシンプルに

私も当初は一汁三菜を目指し毎日頑張っていましたが、しんどくなってやめました。

今は、ご飯炊いて、ワンプレートにサラダと魚か肉を焼いて終わり!

炭水化物・食物繊維・たんぱく質もちゃんと摂取できるので全く問題ありません。

文明の利器を頼る

お掃除ロボット・食洗器など自分の家事を軽くするために、家電を活用する家庭もフランスは多いです。

初期投資はかかりますが、これで日々の負担が軽減するなら購入する価値はあります。

母乳にこだわらない

日本はまだ「母乳が良い」とされる風潮がありますが、フランスは母乳に拘る人は多くなく、個人の選択肢が最優先されます。

私の義理姉は赤ちゃんに乳首を噛まれるのが痛いという理由で生後1か月で完全ミルクに切り替えました。

「母乳をあげないと」という概念を一旦捨て、自分はどうしたいか、どの方法が楽かという選択肢で決めてあげると子育ても負担が減ります

離乳食もシンプル

フランス語で離乳食は「La diversification alimentaire」と言い、日本語で直訳すると「食の多様化」

離乳食は、ミルク離れさせないといけないという必要に迫られた感がありますが、フランスは「食の多様化」という言葉通り、「様々な食材を食べてみて経験して、食事を楽しむ」というスタンスで離乳食をあげます。

またフランスの離乳食は単食材のペーストが基本なため、1回の離乳食で色んな食材をあげたりすることがなく、離乳食作りも比較的簡単です。

まとめ

インスタを見ると、離乳食や子供のお弁当にとても時間を割いて何種類も彩り豊かに作っている写真がアップされ、それを見るたび「自分もがんばらなくちゃ」と思ってしまいますが、家事・育児に追われている方は罪悪感を持つことなく、もっと手抜きしていいんじゃないかなと思います

一番大事なのは自分がハッピーであること、そして「完璧にしないと」というマインドを変える事。

「ちょんとしないと」と自分を追い込み、イライラしているとそのイライラは伝染し、家の空気も悪くなります。

多少適当で手抜きでも自分がハッピーであれば、家族もハッピーな気分になりますし、それが一番家族にとっての幸せではないかと思います。

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