関西人が感じるフランスの魅力と変なところ

フランス人の生態
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こんにちは、関西出身でフランスとは縁もゆかりもなったけど、フランス人と結婚し今は2人の男の子を育てているステルラです。

今回はフランス人旦那と日常生活を共にしている中で感じるフランスの魅力や、「なんでやねん..」とツッコミたくなる変なところをご紹介したいと思います。

フランスの魅力

まず最初に挙げたいのは、やはりフランスの美食文化。

フランス料理は世界的に有名で、その洗練された味と美しい見た目には感動させられますし、食欲をそそられます。

関西もそれぞれの地方にさまざまな郷土料理があり、大阪であればたこ焼きやお好み焼き、京都であれば出汁の味がたまらないおばんざいも最高ですが、フランスのビストロで味わうエスカルゴやフォアグラ、ポルチーニ茸の美味しさもまた別格です。

特に、フランスのパンやチーズは絶品で、フランス旅行に行くと毎食食べすぎてしまい、行く時より体重が増えて帰ってきてしまいます。

バゲットとパンとシンプルな組み合わせなのに絶品

フランスは歴史的な建造物がたくさん残存しており、美しい風景と建物が絶妙にマッチして美しい景観を作り出している場所が沢山あります。

観光スポットもパリのエッフェル塔やルーブル美術館、モン・サン・ミシェルなど、一度は訪れてみたいスポットが目白押しです。

日本は町を出て、どこに行ってもある程度家や建物がありますよね?

フランスは町や村をでるとほんとうに何もなくて、見渡す限り森や畑、ワイン畑が広がります。

それもそのはず日本の国土面積に占める農地の割合は12.78%なのに対し、フランスは国土の52.15%が農地なのです。(2021年時点)

フランスの歴史的な建造物を観光するのももちろん楽しいのですが、車や電車の中から見渡す限りの畑をぼーっと見るのも心が癒されます。

見渡す限りのワイン畑

パリは世界のファッションの中心地として知られ、そのおしゃれな雰囲気は街を歩くだけで感じられます。

実際「Emily in Paris」に登場する様なファッションの人ばかりがいる訳ではありませんが、カフェのテラスでワインやコーヒーを楽しんでいる人達はお洒落な雰囲気の人たちが多いです。

それもそのはず、フランス人は身に着けるアイテムの色を「3色以内」に抑え、統一感を出しているのです。

人生の3分の2以上関西に過ごしてきた私は割と主張が強めなアクセサリーや個性的なデザインの服が好きだったのですが、フランスのシンプルで洗練されたファッションセンスに影響を受けて、コーディネートを3色以内に抑えまとまりがある雰囲気を出すように気をつける様になりました。

フランスといえばワイン。

ボルドーやブルゴーニュなどのワイン産地を巡る旅は、ワイン好きにはたまりません。

フランスでは食事と共にワインを楽しむ文化があり、食事に合わせて赤ワインや白ワインを楽しみます。

私も今までワインに全く詳しくなかったし、今でもそこまで詳しくないのですが、夫がストックしているワインを飲むうちにワインの奥深さを知ることができました。

義理じいじのワイン貯蔵庫

フランスは芸術の国とも言われ、多くの有名な画家や音楽家が生まれています。

ルーブル美術館やオルセー美術館で名画を鑑賞するのはもちろん、街角のアートギャラリーや音楽フェスティバルにも多くの魅力があります。

関西だと大阪の誇れる文化として「お笑い」の文化がありますよね。

大阪を中心とした関西地域ではお笑い文化は芸人さんだけではなく、一般人にも根付いており、小さいころから吉本新喜劇を見て育ったせいか会話につっこみどころがあるとつい突っ込んでしまったり、会話にオチを求めてしまうことがあります。

フランスと大きく異なると感じることはやはり「笑いのポイント」。

日本でも出身地によって笑いのポイントが違うので、国が違えば笑いのポイントも違いのは当然と言えば当然ですが、フランスの笑いのポイントは「沸点がもっと高く、ひねりがあってすぐに理解できない」というのが私の印象です。

以前フランス義理家族にブルゾンちえみに字幕付きのお笑い動画を見せたら、ぽかんとしていたことを今でも覚えています。

また私と夫、日本人妻とドイツ人夫の友人夫妻の4人で作ったグループチャットがあるのですが、私の夫とドイツ人の友人が面白い!と送ってきた動画や画像は一見するとどういう意味?と首をひねりたくなる内容が多く、夫に意味を教えてもらい「そういう意味か!」と理解しても「で?何が面白いの?」となることが多々あります。

フランスの笑いのポイントを理解するのはなかなか難しいと感じる出来事でした。

詳しくは別の記事に書いているので、こちらもご覧頂けると嬉しいです。

フランスの変なところ

フランスのレストランやカフェで感じるのは、サービスのスピードが非常にゆっくりであること

関西および日本では「お客さんを待たせない」ことがサービスの基本ですが、フランスではむしろ「ゆっくり楽しんで」というスタンス

特にランチタイムに1時間以上かかることもあり、最初はかなり戸惑いました。

またレストランによっては自分のお皿が空になるまで、次の料理を持ってきてくれないので、次の料理が運ばれてきたら完食しようとお皿に一口残していると「あれ?次いつ運ばれてくるの?」と戸惑うことも(体験談)

しかし、これもフランスの文化の一部と理解することで、今では「食事をゆっくり楽しむ時間」として受け入れています。

ちなみにフランスの「食事はゆっくり楽しむ時間」という概念が根強いため、日本の立ち食いそばやカウンターだけの牛丼店はフランスにお店がないのでは、と勝手に推測しています。

フランスでは友人や知人と会う際に頬にキスをする「ビズ」という習慣があります。

日本では握手やお辞儀、手を振って挨拶することが一般的なため、最初はかなり戸惑いました。

親しくない人の頬に触れるという事に日本人は最初抵抗があるかもしれませんが、慣れるとスムーズにできる様になります。

時々お鬚がいたっと感じることがありますが、これもご愛敬

日本人によって「ビズ」はハグより難易度が高いので、最初は上手くできているか不安でした。

フランスでは昼食や夕食の時間が日本よりも遅く、特に夕食は夜8時以降に食べることが一般的です。

フランスのディナーはゆったりと時間をかけて楽しむのが普通なので、食事が終わるのは夜の10時過ぎになることも珍しくありません。

うちの家は子供を8時ころに寝かせる都合上、平日ワンオペの時は6時半すぎに夕食を用意しますが、夫は「そんなに時間が早いとお腹が空かない…そんな早くに夕食食べて夜にお腹空かない?」と言うので、家族全員で夕飯を食べる週末は7時過ぎなどできるだけ夕飯を遅らせて、夕飯後は夫婦二人でもうダッシュで寝る準備をして就寝時間は8時過ぎをなんとかキープしています。

フランスでは12-13時過ぎにランチ、15-16時ころにグテ、19-20時にディナーが多い様です。

子供がいて早く寝かしつけるときはどうするの?と義理兄家族に聞いたことがありますが、その家庭は19時ころに夕食を食べ、21時頃に子供を寝かせると言っていました。

フランスは食事の時間が日本と比べ遅い傾向がありますが、子供がいる家庭などは早めに夕食を食べている家庭もある様です。

フランスでは縦列駐車が一般的

特に都市部では、歩道に乗り上げて駐車する車や、前後のスペースがほとんどなく縦列駐車する車を多く見受けられます。

横に並べて駐車することに慣れている日本人にとって「この狭いスペースにどうやって?!」と驚くこともあるかと思いますが、フランスは歴史的建造物が多くあり建物が保護されていることが多く家を壊して道を広くすることができないことがあるため、路上の脇に駐車する路上駐車が多く見られます。

関西では駐車ルールがしっかりと守られているので、この点は非常に奇妙に感じました。

フランス独特の「適当さ」が感じられる部分です。

フランスでは日曜日や月曜日に多くのお店が休業しています。

特に日曜日はほとんどの店が閉まっているため、買い物をするのが難しいことがあります。日本、特に関西では日曜日は家族でショッピングを楽しむ日として多くのお店が営業しています。

ただそれは翻せば日曜日は接客業に携わる人も多くがお休みだということ。

休みの日を大切にしているフランスらしく、皆がリフレッシュできる日があって良いと思う様になりました。

この違いに最初は不便さを感じましたが、今では前もって買い物を済ませるようにしています。

フランスでの生活を楽しむためのコツ

フランスでの生活には素晴らしい魅力がたくさんありますが、時にはカルチャーショックを感じることもあります。

そこで、フランスでの生活を楽しむためのコツをいくつかシェアしたいと思います。

文化の違いを楽しむためには、オープンマインドでいることが大切です。

最初は驚くことや戸惑うことが多いかもしれませんが、違いを受け入れて楽しむことで、新しい発見や学びがたくさんあります。

フランスでの生活をスムーズにするためには、フランス語を学ぶことが非常に重要です。フランス人は英語を話せる人も多いですが、フランス語でコミュニケーションを取ることで、よりフランスの文化に深く触れることができます。私もフランス語を学び始めてから、地元の人々との交流が一層楽しくなりました。

私はフランスの義理家族や親せき一同と初めて会った時、フランス語は一切話せずいきなり30人ほどのガーデンパーティーに放りこまれ、立食時は2.3人英語で話したものの着席した後は周りのフランス人はあまり英語を話すのが好きではない様で約4時間ほど誰とも話せず、黙々と笑顔で食事とワインを飲みまくり、空気と化した悲しい記憶があります。

2度目のフランス訪問時はフランス語を話せないことに変わりないのですが、挨拶やフランス語の単語を覚えて言って、フランス語がんばって勉強していますアピールをすると親戚一同も「フランス語頑張っているじゃないか」と心を少し開いてくれた印象がありました。

今は翻訳機能アプリも充実しているので、フランス語を話せなくても問題なく、フランスを楽しめると思いますが、フランス語の挨拶や簡単な単語を覚えて話しかけるだけでも人によっては態度が変わります。

ぜひ少しでもいいので、フランス語を覚えてみましょう

フランスの「ゆったりとした時間の過ごし方」を取り入れることで、フランスでの生活がより豊かになります。

例えば、カフェでのんびりと過ごす時間や、市場での買い物を楽しむことなど、フランス人のライフスタイルを少しずつ取り入れてみると良いでしょう。

特におすすめは天気の良い日にカフェやレストランのテラスでのんびりした時間を楽しむこと

フランスはテラス席がとても多く、天気の良い日は沢山の人がテラスでおしゃべりをしたり、食事を楽しんだり、思い思いの時間を過ごしています。

それもそのはず、フランスは空気がカラッとして外で過ごすのがとても気持ちいいんです。

フランス料理はもちろんですが、地元の市場やパン屋で新鮮な食材を買い、自分で料理を楽しむのもおすすめです。

フランスの食材を使った料理は、家族や友人と一緒に楽しむことができ、フランスの美食文化をより深く味わうことができます。

フランスはデザートも絶品

フランスでは年間を通じて様々な文化イベントやフェスティバルが開催されています。地元のイベントに参加することで、フランスの文化をより深く理解することができます。

例えば、音楽フェスティバル、ワイン祭り、地域の伝統行事などに参加することで、地元の人々との交流も深まり、フランス生活が一層楽しくなります。

また、フランスでのショッピング体験も特筆すべきポイントです。

日本とは異なる商品やブランドに出会えるのはもちろん、地元の市場やブティックでの買い物も魅力的です。ここで、いくつかおすすめのショッピングスポットと商品を紹介します。

フランス各地には地元の市場(マルシェ)があり、新鮮な食材や手作りの工芸品が並びます。

特におすすめなのは、プロヴァンス地方の市場で、オリーブオイルやハーブ、チーズなどの特産品が豊富です。これらの市場で買い物をすることで、フランスの生活をより身近に感じることができます。

パリには小さなブティックがたくさんあり、ユニークな商品に出会うことができます。特に、マレ地区やサンジェルマン・デ・プレ地区はおしゃれなショップが多く、ファッション好きにはたまりません。ここでは、フランスならではのデザインやアイテムを見つけることができます。

フランスといえばワイン。各地にあるワインショップでは、地元産のワインを購入することができます。ソムリエのアドバイスを受けながら、自分好みのワインを見つけるのも楽しい体験です。また、ワイナリーを訪れて直接購入するのもおすすめです。

フランスは美容大国としても知られ、優れたコスメブランドがたくさんあります。特に、自然派コスメのブランドは日本でも人気です。フランスでは、これらのコスメを現地価格で購入できるので、美容好きには嬉しいポイントです。

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